ヤブガラシ (ブドウ科)
ヤブガラシの果実の断面
ヤブガラシの未成熟の果実を切ってみると、なんと「山」「山」「山」「山」の4つの「山」の文字が並んでいる。
ヤブガラシの果実の断面
ヤブガラシの真珠体（真珠腺）
ヤブガラシの花柄・花序枝・茎・葉裏などに透明のごく小さな球体があちこちで見られる。真珠体(真珠腺)と呼ばれる植物体由来の栄養体で、植物が食害から自分を防衛しているとの見解もある。
ヤブガラシの真珠体(真珠腺)
ヤブガラシ２倍体と３倍体
ヤブカラシには実をつける2倍体と実をつけない3倍体がある。2倍体は5小葉のほかに、3小葉・4小葉の葉が混じる。3倍体は全て5小葉。この特徴は特に蔓を伸ばし始めるころや花序の近くの葉に見られる。また2倍体のヤブカラシの花序は花の密度が3倍体に比べて疎であり、2倍体のヤブカラシの花粉は比較的揃うが3倍体の花粉は不揃いであるなどの違いがある。
ヤブガラシ2倍体の果実 2倍体の葉(左)と3倍体の葉(右)の比較
ヤブガラシ2倍体の花序(左)と3倍体の花序(右)の比較 2倍体の花序は疎につく
ヤブガラシの花粉の比較 2倍体(左)の花粉は揃うが、3倍体(右)の花粉は不揃い
