アカメガシワ (トウダイグサ科) Mallotus japonicus (L.f.) Mull.Arg.
アカメガシワの冬芽の顔探し
冬芽は星状毛が密生した裸芽で、頂芽の周りには側芽が集中している。葉脈が目立ち、葉痕は円形で大きい。表情の豊かな冬芽の顔を探してみよう。
アカメガシワの冬芽
新葉の写し絵
イヌビワの新芽を折り、出てくる乳液状の汁を甲に塗り、それにアカメガシワの新葉を押しつける。白い液のほぼ乾いた時分にはがすと、手の甲には葉の形そのままに赤色だけがうつし絵のごとく移っている。洗っても容易には落ちない。「暮らしの中の植物」
アカメガシワは新芽の赤い色は葉の色素ではなく、葉の表面に生えた毛の色である。赤い毛がビロード状に密生している。アカメガシワの新葉を覆う赤い毛はまだ弱々しい若葉を紫外線や植物食昆虫から守る役目があるものと思われる。
アカメガシワの新葉の紅葉
葉の表面を覆う赤い毛(セロハンテープにくっつく) と アカメガシワの新葉の写し絵
